アパレル関係者なら誰でも知っている大手のワールドが、希望退職者を募集しているとのニュースが入って来ました。
アパレルで販売員をしている人でとても不安に思っていると思います。
ワールドが希望たいを募集した理由を詳しく知りたい
アパレルで販売員をしているけど、自分もリストラされないか心配
これからのアパレル販売員はどうしたら生き残れるのか知りたい
など、不安を抱えている方に向けて記事を書いていきます。
私は、販売員として10年以上現場で働き、独立した経験からアパレル業界にも、販売員からも会社側からも、詳しくお伝えできると思います。
リアルな販売員の今後についての話ができると思いますので、ぜひ最後まで読んでもらえたらと思います。
ワールドが希望退職を募集した理由
アパレル大手のワールドは2月3日、希望退職者を募集すると発表した。対象となるのは、グループ会社の「フィールズインターナショナル」(神戸市)と「ワールドストアパートナーズ 」(東京都港区)に勤務する40歳以上の社員(定年再雇用者を含む)。募集人数は約100人で、募集期間は3月9~19日。退職予定日は4月20日としている。退職希望者には通常の退職金に加え、特別加算金を支給する。また、再就職支援も行う。
参照:ITmediaビジネス
不採算ブランドや低収益店舗の統廃合を、進め人員の合理化を、2020年8月から進めていました。当時このニュースを聞いた時は、あのワールドがリストラを進めているのかと、驚いたものです。
2020年の9月にも、希望退職者を募集しており、当初の予定より多い294名も応募をしています。
やはりコロナ禍の自粛で小売業全体にかなり影響があったは間違いがないのですが、予想を超える以上に影響があったということになると思います。
特に、都心部への自粛の影響による外出される方の減少。合わせてリモートワークの推奨による、オフィスカジュアルを購入される方の減少等がありましたが、それがかなりの影響を与えたということになると思います。
もちろん、コロナの影響が一番大きい問題ではあったと思いますが、今まででもネット販売の台頭や、生活スタイルの変化などで、営業自体はアパレル全体で縮小傾向であったのは間違いはないでしょう。
結果、この機会に大きな改革を行い経営を見直す必要になったというのが本音といったところだと思います。
ワールドの現場の販売員もリストラの対象?
まず、安心してください、販売員はリストラの対象外です。
つまり現場の販売員は、どんなに経営が、苦しくても希望退職の人員には含まれていないということです。
これはある意味正しくて売り上げを上げているのは、現場の販売員です。ここにリストラをすれば、さらに売り上げが減少していくに決まっているので、ある意味正しい選択をしていると言えると思います。
なので、今販売員をしている方にとっては安心してもらって大丈夫だと思います。
主に内部の人員がリストラの対象となっているので、不採算な部門の人が削られていくということになります。
ちなみに、23区などで有名なオンワード樫山もリストラを実施しましたが、企画などの方をリストラするなど、かなり踏み込んで希望退職を募集しましたが、現場の販売員はリストラの募集はしていませんでした。
詳しくはこちらをどうぞ。
オンワード樫山が希望退職募集で販売員もオワコン!?転職必要!?
基本大手になるとこの部門いるのかというところが、結構あったりするものです。そこをスリム化していくということだと思います。
まあ、ワールドぐらいの大手なのでそういう部門がたくさんあったのだと思います。ある意味会社内の天下り先的なものもあったのがなくなり、より風通しが良くなるということでしょう。
企業としても、新しく生まれ変わる機会になりますが、かなり思い切ったことをしたなあと経営陣を褒めてあげたいと思います。
もう1つの理由としては、現場の販売員が慢性的に不足しているということだからです。
本末転倒ですが、これはワールドだけの問題でなく、アパレル業界全体の理由だと思います。
実際に現場で働いている方からしたら、よくわかっていることだと思います。新人さんと経験が浅いスタッフを集められて、それでノルマを達成しろ!なんて上司の指示がよくあるのは分かっているからです。
やはり年収は他の業界と比べるとかなり安いですし、その割には長時間の拘束やノルマなど、休日数や土日年末年始は勤務などなど、上げ出したらキリが無いです。ですから、環境としては良くないと言えると思います。
私も現場でやっていたのでよく分かるのですが、別業界の友人とは給料や手当の話などは出来なかったです。
ですが、人気業種になるので応募はあるため、辞めてもすぐに人が入って来るので、人を育てる風土というのが育ちにくいと思います。
ですから、結果販売員の販売力が低下し、景気の影響によって売り上げ減少することになります。
まあ、ある意味当然と言えば当然ですね。だから、私が上司と独立した時は、販売歴5年以上の、スタッフばかりだったので、簡単に売り上げを上げることが出来ました。本当にブランドの知名度など関係なく、楽に売れます。
そういう人材育成と、見合う給料などを整備しなかった結果が人材難につながっていると思いますね。
アパレル販売員としてやっていくなら、販売力を高めることが大切
では、これからアパレル販売員はどうしたら良いのか。結論は、販売力を高めていけば良いのです。
そうしたら、転職でも独立でも現在のブランドでも、好きなことをやっていけるようになります。
販売力を高める方法の詳細は別記事で詳細に書いてありますので、気になる方は合わせてこちらもどうぞ。
アパレル販売員で、販売力がある人とは、接客力と顧客力がある人です。
大まかにいうならば、販売力は新規客の接客力と顧客力を向上させるということです。この2つができるのであれば、どこでもどのブランドでも、
関係なく売り上げを安定して取ることができるようになります。
前にも書きましたが、やはり経験年数が5年以上のスタッフは、他の業種に比べて圧倒的に少ないので、少し努力をするだけですぐにレベルアップ
することができます。
アパレルブランド自体で、販売員の教育を積極的にしている会社はかなり少ないので、そのままだと永遠に販売力は向上をしていくことは
ないと考えています。
私が、独立したときに企業に勤めている販売員は、全然勉強をしないんだなあと感じたものです。それに比べて私達のように独立してやっている
販売員は、売り上げを取れないと給料がでないので、自然と勉強するし接客にも熱が入ります(笑)
ですから、敵はそんなに強敵出ないので、少しの努力でいけるということは覚えておいてください。そして、心配しないでください。
販売員は切らないということだと思います。しかし、待遇を変えていくにはやはり、販売員自身が変わっていく必要があると思います。
まずは、フリー販売力をつけること。もう1つは、顧客を作る力をつけること。この2つをしっかりと身につけていけば、会社が潰れても自身のやりたいブランドへ転職をしていけると思います。
まとめ
今回は、ワールドの希望退職募集について記事を書いて来ました。大手のアパレルだから大丈夫という時代はもう終わった感じですね、、
これからの販売員は、一人一人がどれだけ販売力を高めていけるかで、将来が変わって来ると思います。
まずは、現実を見つめて今できることをしていくということが、新しい時代の販売員に求められています。
結局は、力のある販売員はどのブランドに行っても必ず成果を出していける。
ですから、自分もそうなれるように努力をしていけばいいのです。前にも話したように、アパレルの離職率は高くまた、教育も整備されていません。
少し努力をするだけですぐに成果がでます!これは間違いないです!
私のブログでは、販売力をアップさせる記事がたくさんあるのでぜひ色々と参考にしてもらえればと思います。
私が、販売員で10年。ブランドで全国2位で表彰されるまでに学んだことを書いた書籍になります。
販売力向上に興味がある方は、ぜひ読んで見てください。