販売歴10年以上で全国売上2位のカリスマ販売員だった私の駆け出しのころのお話になります。
・アパレル販売員の仕事はどんなのか気になる
・カリスマ店長の顧客力がどんな感じなのか知りたい
こんな疑問を持っている方に最適な記事になっています。私のリアルな経験になりますので参考になると思います。
前回の記事はこちらです。
目次
カリスマ店長の凄い顧客力
やっと初勤務から20日程度経った時期となり、仕事にも少し慣れて来ていました。
そんな時に働いているブランドのイベントが始まるとのことでした。
初めてアパレル販売員になった私に取っては、イベント=セールと、思っていたのですが、どうやら違うみたいでした。
なんと夏物を先取りして販売するイベントということでした。そんなイベントで人が集まってくるのかわたしには半信半疑でした。
そしていよいよそのイベント週間がスタートしたのです。
そこで初めてカリスマ店長の実力を見ることになりました。
なんと毎日お客様がカリスマ店長に会いたくて会いに来るのです!
1日に10人程度お客様が来店されます。他の先輩にも顧客さんが来店されるので、うちのお店だけセールのような人だかりができてしまいました。
さらにその人だかりを見て、普通のお客様もどんどん入ってきます。まるでセールのよう名感じでした。
特にカリスマ店長は凄くて、太い顧客さんだと30万とか20万とかの金額を買って行かれます。
段ボール2箱とか、いや想像を超える世界でした。ちょっと信じられないですよね。
初日1日の売上が店長だけで、300万でした。普通の大学生向けのブランドでですよ。
いったいどんなことをしたらこのように顧客さんができて、あんなに簡単に売り上げを取ることができるのか。
その時は全く分かりませんでした。そしてどんな苦労をしているかもです。
ただただ、とにかく桁違いということが良く分かりました。
カリスマ店長の顧客さんとの接し方について
カリスマ店長の売上に驚愕したのですが、接し方というものも非常に勉強になりました。
もうそれは、とてもフランクにお客様とお話をしているのです。
もう服の話はそんなにせず、普通の世間話をしていたりします。
そして、キリが良いところで洋服をおすすめして、試着してそれからまた会話をしてお会計をしていました。
でも、どの方もとても楽しそうに話して試着しているのが、印象的でした。
当時は上部だけしか見ていないかもしれませんが、とても楽しそうでした。
私は、こんなに必死に売っているのにあんなに楽しそうに接客しているのは少し信じられない感じでした。
中には、半日かけて接客をして途中で喉が渇いたからと言って、カフェに一緒にお茶をしに行ったりしていました。
どうですか信じられますか?ここはキャバクラやホストクラブではないんです。ただの洋服屋です。
私が知っているアパレルとは全然想像を超えている接客スタイルでした。でも、めちゃくちゃ客様も楽しそうで、売り上げもしっかりと取れていました。
お店全体で顧客さんを大切にすること
この期間に私も勉強をさせてもらうことになりました。
何人もお客様が来るわけですから、店長や先輩の手が埋まっていて、時間がバッティングすることが多々ありました。
そしてそのバッティングした際には、手が空いている人がそのお客様と話をして時間潰しをしていました。
ただ待ちぼうけしていると他のお店へ行ってしまったりしてしまいますよね。
私も、お客様と世間話をする様にカリスマ店長から言われたのです。
不思議なことですが、販売員も接客するのが苦手な客層などいたりします。
そして販売しやすいのは、自分と似ている部分がある人には簡単に売れてしまうのです。
逆に自分とは違う人とは上手く接客が噛み合わないことがあります。これは歴がある人も同じようでした。
しかし、この人のお客様と話すことで話術や苦手が自然と克服されていき、実際にフリーで接客をする際にとても力になります。
この当時はまったく分かりませんでしたが、知らず知らずのうちに力になっていたんだと後で気づかされました。
それから、私も何人もの方とお話しをしました。
最初はなんで話したらいいのかとか不安でしたが、徐々に慣れて来て少しずつ話が盛り上がる様になりました。
これが後々自身の接客に生かされていくことになります。
難しい人と会話をするときにどのような話をしたらいいのか、共通の話題はなんなのか。
相手の興味がある話を引き出すにはどのように会話を運んだらいいのかなど。とにかく必死で頭をフル回転させていたからです。
ブランドやお店に顧客さんができるのではなく、販売員にお客様ができるということ
顧客さんやリピーターを大切にするには個人だけだと難しい部分があります。
やはり以前接客した人に接客されたいから、お店に来たけど休みで別の人に接客してもらったなんてことはよくあることでしょう。
あるお店では、接客した人が売り上げを取るというところもあるみたいです。それでは、お客様はお店にはつきません。
お客様は、個人に付くというのが原則です。
ですから店舗内で、しっかりとその仕組みが出来ていないと、リピーターを大切にしていることにならずお店のリピーター率は下がっていきます。
せっかく売ったのにその人は、その時間ただ働きですかという声も聞こえて来そうですが、それはまた別の時に別のスタッフが助けてくれます。
その持ちつ持たれつの関係でお店で顧客を大切にしていくことで、顧客さんもまたら来たいと思ってもらえるようになります。
なので売上を横取りするような対応をしているブランドは今すぐにでも辞めた方が良いでしょう。
お店全体ではなく個人との結び付きで人は、また来たいと思うということを忘れないようにしてください。
なぜなら、お店だと軽い付き合いになりますが、個人個人だととても深い話ができるようになります。
そうすると必然的に結びつきが強くなるので、また来たくなるということです。
まとめ
初めてのイベントで顧客さんの大切さと凄い力を見せつけられて驚愕したのを覚えています。
顧客力を知らないで販売員を辞めてしまう人も多いと思いますが、このようにとてつもない力があるということを知って欲しいと思います。
体験したことのない人にはなかなか伝わらないですが、本当に凄い力があります。
ぜひ、顧客さんの力を信じて見てください!