出典:The Yellow Dog Project Facebookページ
みなさんは、黄色いリボンを付けた犬に出会ったことはあるでしょうか。
最近、『イエロードッグプロジェクト』『イエローリボン運動』などもしかしたら聞いたことがある方もいるかもしれません。
このプロジェクトや運動の目印は、首輪やリードに黄色いリボンを付けるもしくは、黄色い服を着ることです。
黄色いリボンや服を着た犬は、他の人や犬に近づかないで欲しいという意思表示をしています。
欧米では広がりを見せている運動になるのですが、まだまだ日本ではなじみがない運動です。
ポイント
イエロードッグプロジェクトの概要を知りたい
イエロードッグプロジェクトが必要な理由
保護犬を飼う方には知っておいて欲しい
愛犬にも黄色いリボンを付けた方がいいのかなあ
などの、悩みや疑問を持っている方におすすめの記事になっています。
僕は、チワワを飼って6年になりますが、イエロードッグプロジェクトについては正直知りませんでした。
ですが、日本でも広がって欲しいプロジェクトだと思いましたので、今回ブログで紹介させていただきました。
認知度が広がれば、飼い主さんや犬にとってもとても良いことだと思いますので、ぜひ、愛犬家の方には記事を読んでもらえたら嬉しいです!
目次
イエロードックプロジェクトとは、どんなプロジェクト?
出典:The Yellow Dog Project Facebookページ
『他の犬や人に近づかないで欲しい。』という、意思表示のとして黄色いリボンやリード、黄色い服などの目印を付けることです。
もともとは、オーストラリアのドッグ・クラブで他の人や犬に強い興味をもったり怯えたりする犬へ目印を付けたことが始まりです。
それを、ヒントに2016年にスウェーデンからはじまったプロジェクトになります。
スウェーデンの犬の心理学者やトレーナーのグループが始めた運動ですが、すぐに賛同が得られてアメリカ、イギリス、フランスなどの欧米から日本などのアジア、南米、南アフリカなど世界中に広がりを見せています。
まだまだ日本では、認知が全然ないですが、この運動を少しでも広がり一般にも浸透すると犬にとってもストレスのない環境が整っていきそうですね。
なぜイエローリボンが必要なのか
イエロードッグとは、『他の犬や人間に近づかないで欲しい』『そっとしておいてほしい』という意思表示をしているのですが、だからといって噛みついたりなどの、攻撃をしてくる犬というわけではありません。
犬だけでなく人間も守り双方がストレスなく過ごせるようにしていくことを目指している運動になります。
散歩をしていると『触ってもいいですか?』と、僕も良く言われることがあります。確かにチワワなどの小型犬は、見た目も小さくて可愛らしく見えてつい触りたくなります。
でも、犬にとっては見知らぬ人に触られることはとてもストレスになります。
我が家でも、吠えたり威嚇したりするので、申し訳ないのですが触らせないようにお断りしていたりします。
もちろん、それ以外にも症状や様々な理由で距離をおいてほしい犬はいますが、自分で意思表示をすることができないので代わりに意思表示をしようということでもあります。
◆健康上の理由
身体が不自由だったり、手術後であったりと健康上の理由でそっとして欲しいことはあります。
他の人や犬が近づくことで、怪我をしたり悪化したり、はたまた防御行動を取ったりする場合があります。
それらを防ぐ目的になります。
◆トレーニング中
犬は人間社会のルールに慣らすために、トレーニングをすることがあります。盲導犬や警察犬などがパッと思い浮かぶと思います。
そのような訓練をする際に不用意に近づいてしまうと、気がそれてしまいトレーニングに集中できないなど発生してしまいます。
◆社会復帰の訓練中
保護犬など社会化が不足していたり、虐待を受けた過去があるなどの理由で、人間社会になじむ訓練をしている最中の場合もあります。
そのような状態の犬の場合は、そもそも人に慣れていないためふいに触ると、攻撃的な行動に出て人間が怪我をしてしまう場合があります。
その犬にとっても、再び心を閉ざしてしまう場合もあるため、そっとしておいて欲しい場合もあるので、注意をしたいところですね。
◆他の犬を怖がったり、他の犬が近くに来ると反応してしまう
人間や他の犬に対して興味を持ちすぎて悪気なく飛び掛かったり、興奮したりする場合があります。
好奇心旺盛で悪いことをしようとは思っていない犬の場合もあり、また興奮してしまい自分を抑えられずについしてしまうなどがありますが、突然飛び掛かられたり吠えかけられたりすると、ビックリしてしまいますね。
そのようなトラブルを避けられるようにもできますね。
また、好奇心旺盛の子だけでなく臆病な子にとっては、見知らぬ人にさらに恐怖を感じてトラウマになる場合もあります。
黄色いリボンを見てそっと見守ってもらえるだけで、飼い主さんも犬にとってもとてもありがたいことですね。
保護犬を飼う方には知っていて欲しい
保護犬の中にも、何も問題なく生活ができる子もいますが、そういう子ばかりではないのが現状です。
なんらかの心の傷をもっていたり、社会化やしつけが不十分であったりすることがほとんどの場合が多いです。
ブラッシングや入浴、爪の手入れなどの最低限の世話や暴力や放置などを受けた子もいるなど、人間に対して不信感や体を触らせたことがない子もおり、人間と心を通わせたことがない犬もいます。
イエローリボンが広まり、一般の人たちにも認知がされるようになるとこのような犬も過ごしやすくなり、社会復帰もよりしやすい環境が整ってくると思います。
犬も外に出て自然の空気を吸ったり、人間や他の犬や動物と触れ合う機会が増えることでより刺激を得ることができます。
このイエローリボンプロジェクトは、このような環境を整えたり後押ししてくれる運動になってくれればと思います。
イエローリボンをした犬に会った際の注意点
見知らぬ人にいきなり体を触られたらどう思うでしょうか?
きっとほとんどの方がビックリする人や、なんでいきなり触ったのと怒る方も出てくるのではないでしょうか。
これと同じで犬も、信頼できる人だからこそ体を触らせてくれているのです。
まずは、このことを理解することが最低限のスタートではないかと僕は思っています。
これ以上の何らかの原因を抱えている場合は、なおさらではないでしょうか。
もしこのような黄色いリボンや服をみかけたら、触らずにそっとしておくことを心がけるようにしましょう。
もちろん、触らなければ良いのではなく、見つめたり何か気を引く様な行為をすることも相手にストレスを与える場合があります。
『そっとする』ということは、言い方は悪いかもしれませんが、無視をするということとかなり近いのではないかと思います。
心の中で頑張れなど考えてあげるだけで良いのだと思います。
そうすることで、飼い主さんも犬も助かるのだと思います。
愛犬にイエローリボンを付ける判断は慎重に
とはいえ、愛犬にイエローリボンを付けた方が良いのかなとイエローリボンを付けるのは慎重に判断しましょう。
イエローリボンを付けた方が良い犬ももちろんいると思いますが、そうでない犬もいます。
犬は人間社会で共に暮らして来た歴史があり、人間と信頼を築いたり社会に慣れていく必要があります。
そのためには、人間社会のルールや他の人や環境との関わり方を学んでいく機会は必要です。
イエローリボンをすることで、その機会を断ってしまうことにつながる場合があるので、むやみやたらに判断するのは止めた方が良いでしょう。
どのような状況ならした方が良いか愛犬の様子を観ながら、一緒に考えていけば良いのではないかと思います。
まとめ
イエロードッグプロジェクトは、日本ではSNSでは認知されてきていますが、広がりとしてはまだまだと言ったところです。
あくまでも愛犬家の間では認知されつつあるといったレベルでしょうか。
欧米と比べて、ドッグフレンドリーな社会にはまだなん十歩も遅れているため、これから草の根の僕たちから盛り上げていく必要がありますね。
ただ保護犬などの活動もテレビで取り上げられる機会も増えていますので、少しづつでも認知されていけばと思っています。
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