国民年金、厚生年金とありますが、20歳を過ぎて毎月払うようになっても、どのくらいもらえるのかどんな制度なのか全く僕は知りませんでした。
きっと同じように知らないで、毎月支払いをしている人は多いのではないかと思います。
今回は、年金の基礎と言うことで最低限この用語だけは覚えておいて欲しいという内容で記事にしています。
難しい内容は、ほとんどないので安心してください!
一応僕は、FP3級の資格を持っているので最低限のお金の知識は持っていますので、参考になるかと思います。
よく若いころに、『年金なんて払ったって損するから払わない』というようなことを言う友人がいました。
その辺りについても、解説ができたらと思います。
では、年金の基礎について一緒に学んでいきましょう!3分ぐらいで読めるボリュームです!
目次
年金支給に直結する老後2,000万円問題とは
※総務省「家計調査」(2017年)
数年前に話題となった老後2,000万円問題とは、金融庁の金融審査会がまとめた報告書が発端です。
概要は、会社員が定年してからの老後の生活費に、年金以外に夫婦で2,000万円が必要になるという話です。
モデルケースはこんな感じです。
男性65歳(元会社員)、女性65歳(専業主婦)
夫婦の年金が合わせて21万円、支出が26.4万円となり、差し引くと毎月5万程度の赤字になるため、そこから、死ぬまでの20~30年の必要なお金を計算すると大体2,000万円必要ということから、老後2,000万円問題と言われています。
ここで驚くのが、夫婦で年金が20万円程度しかもらえないということです。
40年近く働いて来て、65歳になってもらえる年金がこの程度。。。
住宅ローンとか抱えていたら、とてもじゃないですが生活はできないですね。
僕が感じたのは、65歳過ぎても結局働くのかと考えると死ぬまで地獄だなあという思いでした。
年金が破綻するから払っても無駄は?
結論、年金は破綻しません。
理由は、国が運営する社会保障制度として運営しているため、日本が破滅しない限りは年金制度が破綻することはないです。
つまり僕や僕の友人が思っていた、若い人は払い損という考えは間違えていたということになります。
ただし支給年齢が65歳に引き上げられたように、改悪は今後もあると思います。
ニュースや時の政府をたたくには、センセーショナルな方が注目を集めやすいので、マスコミに僕も踊らされていたということになりますね。
不勉強とは本当に怖いですね。何も知らなかったということですね。
年金の種類と支給額
公的年金(老齢基礎年金、厚生年金)
78万円、厚生年金は2階建てのため支払額による(年収500万で40年間勤めると月10万円程度)
自営業者6.6万円
会社員 老齢基礎年金+厚生年金 14万程度
・3階建て部分
企業年金(確定給付年金)、企業型確定拠出年金、iDeCo(個人型確定拠出年金)など
・扶養している妻は国民年金支払う必要は?(第3号被保険者)
国民年金の支払いは不要
年金の支給開始年齢は?
支給年齢は、現在引き上げられて、65歳以上から支給開始。60歳から65歳までの間は自分でしのぐしかない。NISAやiDeCoや退職金などがこの原資になりますね。
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年金の支給開始年齢を早めたり、遅くすることが可能です。1か月遅くするたびに、0.7%程度支給額が増えるので、状況により悩むところではありますね。
モデルケース
繰り上げ60歳から満額の70%(会社員の夫で10万程度、専業主婦の妻4.6万)
繰り下げ1か月につき0.7%支給額が増える。70歳からもらうと仮定すると、40%増える。
(会社員の夫19.6万程度、専業主婦の妻9万程度)
70歳から支給を開始すると29万程度になるので、ほぼほぼ老後問題は解決するようになります。
もちろん、すべての家計がこのモデルケースに当てはまるわけではないので、各家庭の状況に合わせて考えておくことが重要になりますね。
しかし、年金をメインに考えておくことで、老後の資金をいくら蓄財したら良いのかの試算ができます。
そうすることで、現役時代にがむしゃらに蓄財をしなくてもお金を使いながら楽しく生活をしていくことは可能になります。
その意味でも、年金がどの程度もらえるのか、どの程度もらいたいのかなどを知っておくことはどの家庭によっても非常に重要なことだと思います。
ちなみにですが、日本人の健康寿命と平均寿命を参考に記載をしておきます。
ポイント
健康寿命 男性74歳、女性78歳 平均寿命 男性81歳、女性87歳
健康寿命を見てみると、老後に楽しく生活できる時間は思った以上にないということが分かりますね。
そう考えたら、現役時代に楽しむことの大切さを改めて感じさせてくれるものだと思います。
年金で押さえておきたいポイント
老後のためのイメージがある年金ですが、実は現役世代でも対象となるものがありますので、ぜひ押さえておきたいポイントです。
このポイントをしっかり押さえておくと年金制度がいかに優れている制度だと理解できると思います。
もっと周知して欲しいですね。
遺族基礎年金
国民年金や厚生年金などの被保険者が亡くなられた場合、残された家族に対して支給される年金のことです。
国民年金加入者の場合は「遺族基礎年金」(子どもがいる場合)、厚生年金加入者の場合は「遺族基礎年金」(子どもがいる場合)「遺族厚生年金」が支給されます。
受取れる遺族年金の金額は、亡くなった人の職業・子どもの有無によって異なります。
ですから、遺族年金で足らない部分を民間の生命保険などで補うのがベストな選択になります。
知らないと過剰に保険金を支払うことになるので、注意が必要ですね。
こんな制度があるなんて、学校では習いませんでしたよね。
受験勉強では不要な知識になるのですが、実生活ではとても大切な知識になりますね。
障害年金、障害厚生年金
国民年金や加入中に病気やけがで、日常生活に著しく支障のある障がいの状態になったときに受けられます。
障害基礎年金は、障がいの程度によって1級と2級に分かれています。
ちなみに、傷病手当金は、最長1年6か月。それ以降は、要件を満たせば、障害年金に切り替えることができます。
まとめ
年金の基礎を知ることで、将来について考えるきっかけになります。
注意ポイント
・保険の適正な掛け方、見直し
・家の購入について支払い年齢は大丈夫か?
・貯蓄額など
・障害や死亡時の支給額について
この辺りの知識や試算をする際に非常に役に立つ知識になると思います。
年金制度は非常に良い制度なので、しっかりと支払いをしているのであれば制度を理解しておくようにしておきましょう。
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