こんにちは!前回は、
でした。
面接で合格して晴れて販売員になった僕がどういう業界か経験していくことになります。
では、早速スタートしていきましょう!
カリスマ販売員から学んだ凄い接客術③
カリスマ店長との出会い
内定をもらい、配属店舗も決まりました。新宿にある丸井メンズ館でした。そこは、東日本で1番売れる旗艦店舗で、どのブランドも力を入れている館でした。
そんな事も知らない僕でしたが、新社会人と販売員になれるということで、ドキドキとやる気で満ち溢れていました。
配属店舗には、僕を含め6人のスタッフがおり、メンズブランドでしたが店長は女性の店長でした。そして、この店長が後にカリスマ店長だったと知ることになります。
初日が日曜日だった事もあり、他の友人は、翌日の2日が初出勤で、早速サービス業に勤務したんだと少し損した気分でいたのを覚えています。
店長と店前で待ち合わせして、お店へ行き掃除道具を渡されてお店の掃除を行います。学生の頃飲食店で働いていたので、掃除は得意のところを見せたいと思い丁寧に時間を掛けて掃除をしていると、
「そんなんじゃ遅いから、サッサっとやって」と怒られます。他の先輩たちも、どこかピリピリしています。なんでだろうなあと思いながら、手早く掃除を済ませて開店を待ちます。
他のブランドでは、声出しや朝礼を行っていたりしますが、うちのお店は、軽く談笑しながらゆっくりしており、11時になりいよいよ開店となります。
初めての接客と売上
その日は日曜日だった事もあり、お客様が開店と同時にフロアに入ってきました。お客様の立場でなくお店の中にいるのに、不思議な感じでしたが、それもすぐ忘れました。
とても忙しく特に接客について教えてもらうことはなく仕事がスタートしました。「お客様が入って来て全員が付いたら、最後に接客をしなさい」教わったのは、この一言だけでした。
店頭で販売してある服の在庫がどこにあるのか、レジはどうしたら良いのか、それすらも知らない状態です。
何も教えてくれないでやるんだ、、、ただただ不安な状態で先輩達の接客を見ていました。そうすると、僕以外のみんなが接客を始め、いよいよ自分が接客をしなければいけなくなりました。
そうなると変な緊張と入って来るな!とか、色々な思いが交錯していると、大学生ぐらいの男の子がお店へ入って来ました。
何を喋れば良いのかすら分からなかったですが、とりあえず、「ご試着してみますか」「はい」服を着せる僕。鏡まで移動して、確認する男の子。
次の瞬間「これください。」
う、売れた?何のことかよく理解出来ませんでしたが、人生初の売上でした。思った以上にあっさり売れて嬉しいとか感じられなかったのを覚えています。
そう!でも、これが販売なんです。ラッキー客に当たれば、売れてしまう事もあります。そんな運も重要な要素なんです。売れない時は、頑張っても売れず。何もしなくてもあっさり売れたりもします。
そんな体験を初接客で経験する事が出来ました。今でも忘れられない人生初の接客です。
気配りと気遣いと会話力
その日終わってみると4万ぐらい売上を取る事が出来ました。どんな接客をして4万売ったのか、覚えていません。その後なんとか売ったというのは、事実でした。
そして、閉店すると閉店作業を行いますが、私は店長と今日の振り返りという名の説教タイムのスタートでした。
今なら「こうした方がいいよ」とかの、指導が多いのかもしれませんが、アパレル業界は体育会系です。さらに当時いた会社は、その中でもトップレベルの体育会系だったと後に知ります。
だから、初日から思いっきり説教でした。こんなやり取りがありました。「なんでさあ、私が接客してるタイミングで声を掛けて来たの?あんた見てなかったの」「いえ、分かってました」「え、そしたらさあ、普通声掛けないでしょ。売れるか売れないか大事なタイミングでしょ」「でも、分からないことあったら聞いてと言われたので、聞きました」
僕のこの最後の一言に店長はカチンと来たみたいでした。それは、僕が口答えしたと取られたからだと思います。事実を述べただけだったのに、、、
「はあ、あんた口答えしてんの?状況があるでしょうが!そんなのも分からないの?」「いえ、すみません、、、」その後は何を言われたか覚えていません。
しばらく、接客が続き周りの先輩達もそれに相槌を打つだけでした。ただ1人みんなの前で怒られている僕。社会人1日目からとんでもない経験でした。
初日から店長は苦手な人認定で、出来れば話したくない話せない人になりました。
そのあと、同年齢の先輩から「さっきのやり取りだけど、自分が正しくてもまずは、誤った方が良いよ」と、アドバイスをされました。
社会人になるってこういうことなんだなと、理解は出来ましたが気持ちは晴れませんでした。ただ社会人初日は最悪なスタートでした。